多くの女性にとって憂鬱な生理の期間を、快適に過ごせる画期的なアイテムが今話題です。
ナプキンやタンポン要らずという「吸収サニタリーショーツ」!
いったいどんな形でどうやって使うのか、またおすすめのブランドまで気になる点を合わせてご紹介します。
吸水サニタリーショーツとは
吸収サニタリーショーツとは、一言でいうと「ナプキン一体型ショーツ」。
吸水サニタリーショーツ自体に水分(経血)を吸収する構造があり、生理中もナプキンやタンポンなしで使える嬉しいショーツなのです。
衛生面での問題は?
通常の紙ナプキンは、装着時間が長くなると衛生的な問題を懸念する声も。
吸水ショーツの先駆けブランド『Thinx』の創設者は「多くの吸水サニタリーショーツは、抗菌に優れた素材を使用しているため、無菌状態を維持することができる」とコメントしています。
さらに通気性と速乾性がありムレにくく、臭いも抑制する効果が期待できるのだとか。
適切な手入れをすれば、衛生面でも安心して使えると言えそうです。
吸水サニタリーショーツのメリット
吸収サニタリーショーツは、生理期間がグッとと楽になることで多くの期待が寄せられています。
ものによっては、タンポンの2~4本分の吸水力があります。
さらに通常の下着感覚で着けられることから、始まりそうでソワソワしている生理前や終わりかけ、ナプキンがなかなか変えられないシチュエーションなどで大活躍してくれそう!
上記のような状況で得られる安心感のほかにも、さまざまなメリットが注目されています。
プラスチック問題の解消に貢献
海洋問題において実は生理用品は無視できない存在。
使い捨ての紙ナプキン一枚にはビニール袋4枚分のプラスチックが含まれているとされ、海へ捨てられるプラスチックの第5位だとか!
このように紙ナプキンのゴミは環境汚染の一因となっていて、原料にプラスチックを含むタンポンも例外ではありません。
つまり吸収サニタリーショーツを使うことで生理のたびに大量のプラスチックを処分することから解放され、プラスチック問題の解消にも貢献できるのです。
生理中のデリケートゾーンの不快感から解放!
生理中はただでさえデリケートゾーンが敏感になるときです。
肌への影響が気になる人、ナプキンのごわつき(肌触り)が気になる方も多いのでは。
その点吸収サニタリーショーツは、使い捨てナプキンが直接デリケートゾーンに触れることがなく、透湿性に優れた蒸れにくい防水布が使われているものが多いです。
そのため、吸収サニタリーショーツを選択することで、かぶれや摩擦によるかゆみ、冷えなど不快感の緩和が期待できます。
布ナプキンよりも経血カップと比べて扱いが楽!?
『My Shining Life』でこれまで紹介してきた「布ナプキン」や「月経カップ」と比べても、扱いの楽さはピカイチ!と期待ができるアイテム。
なぜなら、毎日身に着けているショーツとほぼ変わりないのですから!
しかも布ナプキンのように交換する必要はなく、経血カップのように「練習」も必要ありません。
いかがです、俄然興味がわいてきませんか。
吸水サニタリーショーツのデメリット
新しいもの/ことを試す際には、あらかじめデメリットも知っておきたいもの。
あえて挙げるとするとこのようなものがあります。
量が多い日は別アイテムとの併用が必要
生理中の経血量は人によっても、そのときの体調によっても違います。
特に量が多い日の夜などは、吸水サニタリーショーツだけでは漏れるリスクもあるため、
ナプキンやタンポン(この場合はオーガニックコットンを強くおすすめ)など別アイテムとの併用でさらに安心して過ごせます。
洗濯が少し手間
洗濯についてはメーカーや製品(素材)によって多少違いはありますが通常は、洗濯機に放り込む前に、すすぎ洗いや重曹水の浸け置きが必要です。
これは布ナプキンと似たプロセスなので、布ナプキン愛用者にとってはそれほど負担にならないかもしれませんね。
初期費用は少し高め?
ほかの吸水サニタリーアイテムと比べると値段は高めです。
1枚あたり平均4,000円~6,000円が目安。
本気で吸収サニタリーショーツに切り替えるなら、ある程度枚数をそろえる必要があるため、初期費用が掛かります。
吸水サニタリーショーツの使い方は?
おそらく誰にとっても一番ハードルが低いのは、多い日は布ナプキンや月経カップなどと併用し、少ない日は吸水サニタリーショーツのみ、という使い方でしょう。
「生理中は吸水サニタリーショーツだけで過ごしたい!」という方は、夜用や量の多い日用に対応できる吸水サニタリーショーツもいくつかそろえる必要があります。
洗濯方法について
一般的には、以下のように洗います。
・量が少ない日の場合
ぬるま湯でしっかりすすぎ洗いをした後、洗濯ネットの中に入れて洗濯機へ。
・量が多い日の場合
ぬるま湯ですすぎ洗いをした後、重曹水に2~3時間以上浸す。その後、洗濯ネットの中に入れて洗濯機へ。
ただし先述したように、洗濯方法はメーカーや素材によって異なるので、必ず購入したメーカーの取り扱い説明書を確認してください。
おすすめのブランドは?
購入のし易さやサステイナビリティを考慮した、おすすめのブランドをご紹介します。
オーガニックコットンの優しさ『EMILY WEEK』

https://baycrews.jp/brand/detail/emilyweek より引用
オーガニックコットン主体の生地を使った吸収サニタリーショーツです。
サイトによると生理の始めと終わりに使用してみたい方におすすめとのこと。コーディネートできるブラもありファッションとしても楽しめますよ。
またオーガニックコットンの仕入れでは、その地域で暮らす人々が自立していくためのさまざまな仕組み作りや子どもたちへの教育、女性の自立支援にも力を入れているのが特徴。
- [icon name=’ fa-heart-o’] 『EMILY WEEK』購入サイト
- [icon name=’ fa-heart-o’] 『EMILY WEEK』 公式Instagram
日本を代表する吸収サニタリーショーツブランド『Nagi』

https://nagi-jp.com/ より引用
『Nagi』が提案するのは、月のサイクル時の新しい自由!
国内生地メーカーの生地を使用し、国内で生産している日本を代表するブランドです。
ひとつひとつ人の手で丁寧に縫製されているのも特徴。
豊富なサイズ展開あり、本格的に導入したい方におすすめですよ。
2021年春に発売予定!『GU』
言わずとしれたお馴染みの『GU』からも発売が予定されています。
詳細は未定ではあるものの、一般の吸水ショーツよりも手に取りやすい価格設定が期待できると早くも注目を集めています。
〜2021年7月追記〜
発売してすぐに編集長が購入!
1枚あたり1490円と、他のブランドと比較すると破格の安さ。ショーツ自体の生地の質はそこまで高くないものも、吸水ショーツとしての使い心地は全く問題ないですよ。
まとめ
生理の煩わしさから解放されそうと、期待が高まる吸収サニタリーショーツについてご紹介しました。
今はまだ少し高額ではありますが、長い目で見るとコストパフォーマンスの高さは言うまでもありません。
なによりサステイナブルな暮らしを意識している人には、魅力的な選択であること間違いなし!
身体にも環境にも優しい、サニタリーアイテムの選択を考えてみてはいかがでしょうか。
文:mia 構成&編集:さくみ
参考文献
- 生理用ナプキンいらずの「吸水サニタリーショーツ」、そのメリットとは?/FRONTROW
- 海へ捨てられるプラスチック5位「生理用品」を減らすイノベーションとは/PLASTIC FIGHTERS JAPAN
GU、ナプキン不要の「吸水ショーツ」来春販売へ。「どんなときもファッションを快適にお楽しみいただきたい」/ランドリーボックス