テレビや雑誌、ウェブサイトの占いなど、占いに触れる機会は日常の中にたくさんあります。
また自分のためだけに人生アドバイスを欲しいと思った場合、直接鑑定してもらいに足を運ぶこともできます。
毎日のモチベーションにしたり、人生の岐路を後押ししてもらったりと取り入れ方はさまざま。今回は人生を味方に付ける、占いとの付き合い方をご紹介します。
そもそも占いとは何か
まず占いとは何でしょうか。
名前や誕生日、手相でどうしてあなたの人生や未来を読み解くことができるのか、その辺りを掘り下げてみたいと思います。
占いとは
占いを調べてみるとWikipediaでは下記のように出てきます。
「占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう。」
占いの歴史について
日本での占いの歴史は古く、『魏志倭人伝』に記載されているものが最も古い記録とされています。
邪馬台国の女王卑弥呼が今でいう霊感占いのようなもので、神のお告げを伝える占いを行い、国の統治にも使っていたという説も。
その国ならではの占いが発展
例えば、古代ギリシャでは天体観測を通して王家や国家に関することを占っていたり、中国では易学や風水が主流だったなど、世界でもその国ならではの占いが、それぞれに発展してきたようです。
自然や宇宙の流れや力を味方に付けて、運命や真実を読み解くという行為は、もしかしたら今よりもずっと人々の生活に密着した風習だったのかもしれません。
主な占いは大きく分けると3つ
占いの種類は、大きく分けると下記の3種類があります。
- 「命(めい)」
- 「ト(ぼく)」
- 「相(そう)」
「命」
「命」とは、誕生日や生まれた場所などからその人が持って生まれた性質や傾向、人生の流れなど、運命や宿命を占うものです。
例えば、占星術・四柱推命・数秘術・陰陽五行・動物占いなどがそれに当たります。
「ト」
「ト」はカードやコインなどを使ってそのときに出たサインを占います。
「ト」の占いで分かるのは今その時に必要なメッセージなので、決断に迫られたときなどに使うことが多いようです。
例えば、タロット占い・カード占い・水晶占い・おみくじ・周易などです。
「相」
「相」とは姿や形など目に見えている事象を読み解き、その人の今後を占うものです。
例えば、姓名判断・人相・手相・夢占い・風水などです。
不安な時こそ、占いに頼るのはちょっと待って
あなたが占いに頼りたくなるのはどんなときでしょうか。
人生の岐路に立たされたときや、先が見えない不安に押しつぶされそうなときなど、「助けを求めて」「ひとときの安心を得たくて」占いの扉を叩く人が、多いと思います。
どのような占いを選ぶにせよ、不安で占いに頼りたくなっている時は一旦立ち止まってみることをおすすめします。
そして、下記の2つのことを改めて考え、また思い出してみて欲しいのです。
(1)自分は今「なぜ」占いに頼りたいのか
もしその答えが不安から来るもので「安心したいから」なのだとしたら、タイミングはもしかしたら今ではないかもしれません。
(2)人生の面白さとは「予測できないこと」にある
人生とは良くも悪くも、一瞬先が見えない可能性に満ちたものであるということ。
それを面白いと捉えられたら、焦って占いに行く必要はありません。
なぜなら例え占いで何を言われようと、日々のやるべきことはそう変わらないはずだからです。
占いに頼る前にできること
それならまず、占いに頼る前にできることがあるかもしれませんよ。
例えば気分転換に行ってみたかった場所に小旅行をしたり、食べたかったものを食べたり…。純粋に心からワクワクする時間をあなた自身に与えてあげてみてはどうでしょうか。
環境を変えてみよう
今抱えている不安や問題にフォーカスせずに済む環境に身を置き、まずは自分で自分を安心させてみてはいかがでしょう。
そして、先が見えない不安に怯えている自分に対し、予測不可能な人生を楽しむことを感覚として思い出させてあげるのです。
そうすることで占いで何を言われようと、きっとあなたは結果に振り回されるどころか、より良い方に活用できるでしょう。
「占い依存」になる可能性
でも不安に駆られたまま焦って占いに頼ったのでは、「占い依存」に入り込む可能性があります。
占いに行くにしても行かないにしても、大切なのは自分の足で立ち、人生をもっと良くしたいという軽やかな気持ちでいること。
そして、その姿勢で占いとも付き合うということではないでしょうか。
ブッダの「占い」に関する見解も参考に!
興味深いことに、かのブッダは占いに対して否定的な見解を出しています。
なぜならブッダは「全ての結果には必ず原因があり」、「私たちの運命は私たちの過去の行いによって決まる」と、説いているから。
結局自分の未来、運命は自分の行動次第だと肝に銘じ、忘れずにいたいものですね。
またブッダはこうも言っています。
「そんな占いに惑わされると、とんでもないことになって苦しみますよ、早く因果の道理を信じて、悪い行いをやめて善い行いを心がけるようにしましょうね」
「占い」は自分を知り、肯定する手段のひとつ
上記で紹介した通り、占いは不安な時に頼るとなると注意が必要な一方、自分自身を客観的に理解したい時には非常に役立つツールであることも覚えておくと良いでしょう。
いい意味で「諦め」がつく
例えば
- 同じ場所に留まることができない
- いつも人目や世間体を気にする
- 地位や肩書きに目がない
- 孤独感や劣等感が強い
- 八方美人
などのような素質を持つ自分にコンプレックスを感じていたとします。
それが四柱推命などの占いの結果、自分は「そういう星の元に生まれたのだ」ということが分かれば、良い意味で諦めがつき、それまでのように自分を否定するのではなく「これが私なのだ」と自らを前向きに肯定できるようになるでしょう。
生き辛さの原因が分かる
原因は分からないけれど、何となく生き辛さを感じているなら、自分の素質とは全くかけ離れたことをしているから生き辛かったのだ、ということが分かるかもしれません。
いずれにせよ、占いによりそうした自分の素質を知ることは、人生をより良いものに展開するきっかけになり得るのです。
まとめ
占いとの付き合い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
占いというと、どうしても不安に駆られて足を踏み入れる「駆け込み小屋」のような存在のイメージですが、ネガティブな思いから占ってもらうと依存に繋がってしまうことも。
そんな時はこの2つをルールとして覚えておくといいですね。
2.占いは自分の素質を知り、自分を肯定する(許す)のに大いに役に立つ
もちろん素敵な占い師さんとの出会いが、輝かしい未来のきっかけになることだってあるかもしれないのです。
そんな可能性に胸を躍らせつつ、ぜひ占いに向き合ってみてください。
文:mia構成:さくみ 編集:さくみ
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