日本ではどちらかというとタブーとされてきたデリケートゾーンの話題ですが、実は膣も老化するということ知っていましたか。
例えば以下のような症状が1つでも見られたら、膣が劣化してきているサインかもしれません。
・デリケートゾーンのトラブルが多い
・性交痛がありセックスが苦痛
・以前より風邪を引きやすくなった
・女として枯れてきた気がする etc.
なんとフランスでは「膣ケア」は、母親や婦人科などで教えてもらうほど身近なのだそう。
「膣ケア」は知っておいて損はないどころかメリットが多いので、この機会にぜひはじめてみませんか。
簡単にできる膣ケアのやり方
今日からはじめられる簡単な、膣ケアのやり方についてご紹介します。
洗浄
しっかり汚れを落としたいと、デリケートゾーンを全身用の石鹸でガシガシ洗っていませんか。
敏感で乾燥しやすいデリケートゾーンの肌は、専用石鹸で大切なものに触れるように優しく洗うのがポイントです。
保湿
デリケートゾーンの炎症やトラブルの多くが乾燥が原因なので、保湿はとても重要です。
お風呂から出たら顔よりまず膣まわりを保湿することを心掛けてください。専用の保湿液が望ましいですが、手元にないなら普段顔に使用している化粧水や美容液でも代用可。2~3滴を外陰部の表面につけて保湿してあげましょう。
オイルケア
オイルマッサージが効果的ですが、忙しくて時間が取れない場合は「オイル湿布」を試してみて。
オイルを人肌程度に温めたものをコットンにたっぷり染み込ませて、会陰(膣口と肛門の間)に当てる方法。その上にティッシュを重ねてから下着をつけて、1時間以上置きます。もちろんそのまま寝てしまってもOK!
膣トレ
フランスでは常識の骨盤底筋を鍛える「膣トレ」、サクッとできる方法をご紹介します。
尿道・膣・肛門を意識しながらキュッと締めたり緩めたり、を繰り返すだけ!慣れてきたら引き締める時間を延ばしてみてください。
これなら列車の中やデスクワークをしながらでも、誰にも気づかれずにできるのがいいですね。
まずは「洗浄+保湿」から始めてみよう
「膣ケアの必要性は理解できたけど、ちょっと面倒くさそう…」と思われた女性も多いのでは?
そんな方はまず、「膣ケア」の基本となる「洗浄+保湿」をトライアルキットを利用しながら始めることをおすすめします。
アンティームトライアルキット(洗浄剤と保湿剤のセット)
女性の大切な場所に使うものですので、まずは手軽にトライアルキットから始めてみてはいかがでしょうか。
膣ケアのメリットについて
パソコンに向き合う仕事をしている現代女性は、膣が乾いていたり硬くなっていたり、またたるんでいたりする人も多いそうです。
もっと身近な問題だと、PMSや生理痛はじめ婦人科系の不調なども膣のお手入れ不足が原因のことも。
そこで積極的に取り入れたいのが膣ケアなのです。
そのメリットをご紹介します。
免疫力のアップ
メリットのひとつは、免疫力アップが期待できること。
デリケートゾーンの多くが粘膜に覆われていますが、実はそこから出る「粘液」が健康や免疫力のバロメーターという重要な役割があるのだとか。
つまり粘液を出す力「粘液力」の高さは、身体のバリア機能である免疫力の高さに繋がるということ。
なのでケアをして粘液力を上げることで、健康度も増すと考えられています。
デリケートゾーントラブルの解消
デリケートゾーンのムレやかゆみに悩む女性も少なくありませんが、薬に頼る前に正しい膣ケアで解消されることも多いのです。
また、例えばヘアの手入れや、布ナプキンや通気性の良い下着なども、デリケートゾーンのトラブル解消に役立つようです。
顔や肌のケアをするようにデリケートゾーンに向き合ってみることをおすすめします。
性交痛の軽減
残念ながら日本は、性生活の充実度でみると世界でもかなり下の方。
そもそもオーガズムやマスターベーションなど、性生活のことをオープンに話題にしにくい風潮がありますよね。愛する相手とのセックスは恥じるべきものではなく、むしろ幸福感を得られる素晴らしい体験です。
その体験をより濃密なものにするに、やはり膣ケアは大切。感度が高く粘液力の高い、潤った身体の女性を目指したいものですね。
性生活をより充実させてくれる
セックスレスになっている理由に性交痛を挙げる人がいますが、それも膣ケアで解決できることがきっとあるはず。
潤いを重視する膣ケアは、性生活をより充実させてくれること間違いなさそうですね。
ほかにも
膣の潤いを取戻したことで「女性としての自信も取り戻せた」という声もあります。また、生理痛や痔、便秘の解消や予防にも効果があると考えられています。
フランスでは膣ケアが当たり前!?
フランスで膣ケアは女性のたしなみ
冒頭でも触れた通り、フランスでは膣ケアがいたって当たり前の習慣だそう。それだけ膣を身体の中でも大切なパーツとしてお手入れしているということですね。
母親や婦人科でも気軽にデリケートゾーンについて相談ができる風潮や、日本とは比べ物にならないくらい豊富な専用グッズなどからも、いかに膣ケアが日常に浸透しているかがわかります。
渡仏後フランスの薬局で衝撃を受けたことといえば、“アソコ用石鹸”売り場が日本のそれと比べて3倍以上のスペースを占めているということ。しかも、薬局によってはレジ横の大事なスペースを陣取っています。日本ではまだ馴染みが少ないものですが、フランス人女性にとってはマストアイテムのよう。
COSMOPOLITANから引用
「膣」を重要視するフランス
さらに面白いのが、フランスでは「骨盤底筋」を鍛える膣トレは保険適応だということ。
特に産後には骨盤底筋のリハビリを受けることは、常識とされているのだそうです。
それほどフランスでは、膣や骨盤底筋を含むデリケートゾーン全体を重要視しているのがわかりますね。
骨盤底筋群をふくむ骨盤底全体のことをフランス語でペリネと言いますが、フランスではペリネケアのためのリハビリ施設が一般的に普及しており、産後である・なしを問わず、ペリネケアにかかる費用は100%保険適用されています。
unicharmより引用
大切な「膣」についてもっと知りたい人へのおすすめ本
「膣」や「膣ケア」についてもっと詳しく知ってみたいと思われた方は、当記事の参考文献にもさせていただいた以下の2冊を読んでみてください。
『潤うからだ』森田敦子著
膣ケアに興味を持ったらまず手に取りたい入門書。
その重要性やメリットなどが書かれています。サクッと読める内容なので普段読書をしない人でも読み切りやすいですよ。
『ちつのトリセツ 劣化はとまる』原田純著・たつのゆりこ監修
ちょっと衝撃的なタイトルかもしれませんが、内容はいたって真面目。
より詳しくディープに膣ケアについて知りたいなら、こちらがおすすめ。
まとめ
日本ではまだあまり認知されていない、膣ケアについてご紹介しました。
今まで見て見ぬふりをしていた部分、女性の一番大切な部分に向き合うことは、すなわち自分自身に向き合うことでもあるなと思います。
いつも色気を纏い、自信に溢れているフランス女性の常識、ぜひ見習ってみたいですね。
文:mia 構成:さくみ 編集:さくみ
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