私たちはほとんどが独自の「思いグセ」を持っています。
それは、何かが起きたときに無意識に反応する思考パターンのこと。
例えば「ねばならない」や「こうあるべき」と言ったものから、「こうだからこうなる」という今までの経験から次を予測してしまうようなものまで。
そう聞くと、あなたにも思い当たることがあるかも!?
自分の思いグセに気付くことができれば、それを生かして、あなたの望む好きな方へ人生を展開させていくことができるようになります。
今回は思いグセをリセット、上書きするコツや考え方をお伝えします。
「無意識」を観察し意識する
潜在意識には幼少期からの膨大なデータが蓄積されていて、それをベースに無意識のうちに情報を処理し、ものごとを習慣化する働きがあるといいます。
私たちの大半は「何かが起きたから私はこんな思いをする」、という外側に起きたことへの反応を元に生きています。
何かが起きたときにどう反応するかが、実は潜在意識が蓄積された過去データから導き出したものだなんて、普段は考えることもありませんよね。
-例えば嘘をつかれたら-
「嘘をつかれたから悲しむ」といった、一見「普通」に思える反応でさえそう。
それは幼少期に「嘘を付いたら泥棒の始まりだよ」「嘘を付いたらエンマさまに舌を抜かれるよ」と親に脅かされた記憶や、昔付き合っていた恋人に嘘を付かれてどん底に落ちた記憶、などが元になっている可能性があります。
さらに「誰かを傷つけるから嘘はつくべきではない」というルールまで、あなたのなかに出来上がります。
嘘をつかれた、ということが発覚したらどのように反応するかは、そのようなあなたのなかの過去のデータからのパターン、だと知ること。
そしてあなたの思いグセに気付くこと。そうすることで初めて、そこから外れていくことができるのです。
起きていることは中立だと落とし込む
スピリチュアルの世界では「現実は中立だ、ニュートラルにものごとを見ること」と、よく言われます。
これは、まっさなら視点で目の前のできごとをただ見る、ということで理解できます。ただ、それが難しいのですよね。
なぜなら先ほど触れたように、私たちの大半が過去の膨大なデータをもとに、無意識で反応しているからです。
-日常をニュートラルな視点で過ごす-
いつも行くカフェがあり、その日もそこで過ごす時間を心待ちにしていたのに、着いたら満席だったら、あなたはどう思いますか。
無意識ならまず「ついてない!」とガッカリするでしょうか、また「別の気になっている場所に行こう!」と淡々と思えるでしょうか。
ここで起きたことは「店が満席」なこと。逆に、店からしたら万々歳できっといいことなのです。
あなたが感じた反応はあなたのものであって、この事実とは実は何の関係もないのだとわかります。
ものごとは起きているだけであり、中立というのはこういう意味です。
これを本当の意味で腑に落とすことができるようになると、簡単には動じなくなります。
「うわ、ついてない!」「せっかく来たのに」と反応すると、そのネガティブなエネルギーを助長することになり、さらにそれを目の前で見るような現実を創り出してしまうのです。
何かが起きたらまず「やったー!」
ものごとが中立に起きていると理解したら、次にすることはそのものごとに「よい意味付け」をすること。
例えばいつもの美容院で、いつもの美容師さんがいなかった場合。
今までなら「普通にガッカリ」していたところ、「やったー!」と心の中でこぶしを高く上げて喜んだっていいんですよ。「いつもなら〇〇」、という概念をぶち壊すことで、その思考パターンが崩れます。
もし「やったー!」が少し難しくても、「これってもしかして良い変化のサインかも」、くらいならできそうじゃないですか?
もしかしたらその日たまたま、あなたの髪質をより熟知した理想的な美容師さんと出会い、今までの髪の悩みが解消することだってあるかもしれないのです。
悲劇に見えることほど、「よっしゃ!」と、今までとは真反対の反応をしてみる。
すると「今までの自分」は、「あれ!? 」と思うのです。これって怒るべき、いや泣くところだよね?って。それどころか喜んでみる、ちょっとワクワクしてみることで、確実に新しい世界の扉が開き始めます。
実は筆者もこうやって思考のパターンをことごとく崩してきました。目の前の現実が、本当に動くのがわかる気がしてきます。
「悪いことが起きた!」と思ったらいったん立ち止まって、自問してみてください。
「これって本当に悪いことなのかな」「もしかしていいことに向かうサインかもしれないよ?」って…。
向かいたい世界を思い巡らす
次に大事なのが、どんな世界へ向かうのかを明確にすること。
思いグセという思考パターンを上書きできれば、自分の好きな方へ人生さえ導いていくことができます。
「こんなことがあったけど、より良くなった!」「より望む世界に近づいた」と自然に捉えられるようになると、気付けば何かがおきるごとに、どんどん心地いい世界にいる実感が増えていきます。
それは自分の夢であれ、存在する環境であれ、その世界で感じる感情であれ、それらを「今」実感することが叶い始めます。
私たちは思い込むパワーで地球に生きているのです。
テーブルは固いもの、男女は愛し合うもの、歳は取るもの、難病は治らないもの、など。
本当はすべてはエネルギーに過ぎないのに、その信念や思い込み、感じる力でそこにそれを存在させ続けているのは事実なのです。
であればものごとをニュートラルに見る、に留まらず、より素晴らしい、本当に好きな人生へのサインだと捉えみてはいかがでしょうか。
文:mia 構成:mia