女性にとって月に一度訪れる生理は、体内に溜まった不要なものを排出してくれる絶好のデトックス期間でもあります。
でも現代社会を生きる女性たちは、ストレスなどから引き起こされる重いPMSの影響で、酷い場合は月の半分は何らかの生理から来る不調に付き合っている人も…。
今回はそんな生理中の過ごし方を、少しでも快適に過ごすためのヒントをご紹介します。
知っておきたい生理が女性に及ぼす心と身体の変化
生理中は痛みやだるさ、また理由のわからない気分の落ち込みに襲われるなど、いつもの自分ではないと感じることも多いのではないでしょうか。
あなただけではなく、生理と向き合う女性は多かれ少なかれそのような体験をしているようです。
「何となく重い時期」とやり過ごしがちですが実際、生理によって心や身体に実際どんな変化が起きるのでしょうか。
生理中の心の変化
- イライラしやすい
- 些細ないことでクヨクヨする
- ネガティブな思考に陥りやすい
- 被害妄想に陥りやすい
- 涙もろくなる etc.
生理中の身体の変化
- 甘いものやジャンクフードを欲するようになる
- 常に眠たくなる
- 集中力がなくなく
- 下腹部が張る
- 下痢や便秘になりやすくなる
- 身体がむくむ(体重が増える)
- 胸が張る
- 頭痛がする etc.
生理中のダイエットの効果はいかに?!
ダイエットをしている人は、「生理中は痩せにくい」と聞いたことはありませんか。
もしくは実際に、そう体感している人もいるかもしれませんね。それはなぜでしょうか。
ホルモンの関係
生理中にダイエットが効果がないとされているのは、ホルモンが関係しているから。
女性はさまざまなホルモンの分泌によって体内サイクルが生み出されるため、そのサイクル(=周期)に沿ったダイエットを行わないと、スムーズにダイエットの効果を感じることができないのだそう。
悪循環を生み出す
生理中は身体がむくみやすく、どうしても体重が増えがちに。
ただでさえ感情が不安定な時期なのに、減らない体重に意識をフォーカスしてさらにイライラするという悪循環を生み出してしまい、いいことありません。
ダイエットのタイミングは
ダイエットを始めるなら、ホルモンの周期的にも「生理終了後からの7日間」が特に最適なタイミングだそうでおすすめです。
生理中を心地よく過ごすには
生理中、仕事や家事に集中できないのであれば、そんな自分も許しできるだけ「休む」ことに専念すること。
そうすれば、身体への負担が軽くなるだけではなく、些細なことでイライラしたり落ち込んだりする自分を責めずに済みます。
会社勤めの女性へ
会社勤めの女性は、可能であれば「生理休暇」を申請するのもひとつです。
それが難しければ支障が出ない範囲で手を抜く、後日に回せる仕事は後日にするなど、生理中の自分をできるだけ労って過ごせるよう、工夫していきましょう。
家事をしている女性へ
生理中に家事で家族に迷惑をかけることに罪悪感があるという女性も、旦那さんに状況を理解してもらうとずいぶん楽に過ごせるようになるかもしれませんよ。
新型コロナウィルスのおうち時間(2021年3月現在)も手伝って、最近特に充実しつつある宅配サービスを頼んだり、お弁当にはいつもより多めに冷凍食品に頼ったりと、前向きな手抜きの方法をいくつか持っておくのもおすすめです。
生理中に休むからこそ、輝ける!
人間誰しも、ずっと同じペースで動き続けることはできませんし、またそうする必要もないと思いませんか。
私たちは、休むべき時にしっかり休むからこそ、また活動的に動くことができ輝けるのです。
生理期間というのはまさにその「休むべき時間」なのではないでしょうか。
ゆっくりと過ごすことを自分に許すことで、生理期間も悪くないと思えるようになるといいですね。
ピルで生理をコントロールするのはあり?なし?
生理が重い人なら一度は「低用量ピル」について考えたことがあるのではないでしょうか。
ピルには避妊効果の他にも、感情の起伏や痛みをコントロールできるなどのメリットがあるとされています。
ただピルを服用するということは、身体が持つ本来の自然の摂理を抑えてコントロールしているということもお忘れなく。
本当に自分にはピルが必要か
生理中の体調や感情コントロールについては、自然の力を取り入れた方法(自然療法など)もいろいろとあるので、それらも含めて「本当に自分にはピルが必要か」という視点で考えてみては。
その際、下記も大切なポイントになります。
なぜ自然の摂理をコントロールする必要があるのか
- 生理をコントロールするのは何のために?誰のために?
- 男性社会に無理矢理合わせようとしていない?
- 自分の体調を犠牲にしてまで働く必要って?
- 「自分が自然の一部」という意識を忘れていない?
婦人科医の見解と照らし合わる
婦人科医は、いかにピルが女性にとって有益で素晴らしいのかを説いてくれる立場。
調べて見ると様々な見解を知ることができるので、メリットデメリットも合わせて知らべて、納得できてから最終的に判断しましょう。
まとめ
女性を悩ませることの多い、生理との向き合い方や過ごし方のヒントをご紹介しました。
毎月付き合うものだからできるだけ心地いいものにしたいですよね。
今までの女性は生理はできるだけひた隠し、学校や仕事、家事と「生理中でも頑張ることが常識」だった風潮がありましたが、今は少しずつですが無理をせず女性としてできることで力を発揮する、という風潮に変わりつつあるような気がします。
そして、そういう女性に優しい世の中になればいいなと、個人的にも願っています。
文:mia 構成:さくみ 編集:さくみ
私が生理との向き合い方を変えたのは、「子宮委員長はるちゃん」というブロガーさんがきっかけでした。今は、生理が自然の摂理であることを正面から受け入れ、感情の起伏はありのまま受け止めて、ジャンクフードを食べたいだけ食べています。(笑)そして今までは「自然」なもの(生理)を無理にコントロールしようとするから余計に苦しかったのだと気付かされ、随分楽になりました。これって実は、人生全般についても言えることだったりしますよね・・・?何はともあれ、「生理中は休むべきとき」という考えが、もっともっと浸透していってほしいなと思う次第です。
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