書店やウェブサイトなど、最近さまざまな場所で目にしたり聞くようになった「今を生きる」という言葉。
それってつまりどういうことなのか、そうすることで自分の心や身体にどんな変化がおきるのか…、ピンとこない人も多いかもしれません。
また、できそうで中々できない「今を生きる」ことについて考えてみましょう。
そもそも過去も未来も存在しない
そもそも宇宙には、過去や未来という時間は存在しないそうです。
私たちが存在するのは常に「今」であるというのは、あらゆる文献などでもすでに言及されています。
過去=過去の情報を持った「今」
私たちにとっての過去という概念は、過去の情報を持った「今」のことであり、「今」の瞬間の積み重ねが未来なのだから、結局つまるところこの宇宙に存在するのは「今」しかないということではないでしょうか。
今を生きる状態とは
「今を生きる」状態にあるとはどういうことでしょうか。
わかりやすく言えば、何かに無心また夢中で取り組んでいるときが、そうです。
よくアスリートが高速で飛んで来るボールがスローモーションのようにハッキリと見えたり、自分がプレイしている様子を見下ろすように完璧に見える感覚がある、などと聞くことがありませんか。
「ゾーンに入る」とも表現されますが、そういう状態はまさに「今」という瞬間の中にいることになります。
「本来の自分」と繋がる
アスリートでなくても私たちだって、そういう状態を無意識で作っていることがあるのです。
何かに夢中に取り組んでいるとき、夢中になり没頭しているときにはまさに、「本来の自分」と繋がっている状態なので、今必要な言葉やインスピレーションが降りてきたりすることがあります。
また入浴や散歩をしているとき、つまりリラックスして心から寛いでいるときにも同じような状態になることがあります。
多くの人が「今」を生きにくい現代
「今を生きる」。 その言葉は簡単だけれど意味は深く、本当の意味で実践できている人は果たしてどれくらいいるでしょうか。
それは「今さえ楽しければいいから、この瞬間だけ楽しむ!」ということとは似ているようで全く違います。
常に何かを考えている
私たちは (あぁすれば良かった)と、変えられない過去の問題に引き摺られていたり、恋人から連絡がこないと頭を悩ませたり、また結婚できるのか子供は生まれるのか、やりたいことは見つかるのかなど、常にせわしなく何かを考えています。
ネガティブな情報のオンパレード
息抜きでもしようとテレビをつけたり雑誌を開くと、年金問題から生命保険のCMにはじまり、女性の適齢期問題や孤独死の危険性など、私たちの周りには常に「未来への不安」を煽るような情報のオンパレードなのです。
こんな環境の中で今を生きろと言われても、そう簡単ではないのは皆同じです。
それでも、今を生きて
それでも私たちは過去への執着を手放し未来への不安から解放され、「今を生きる」ことを実践するしかないのです。
なぜならそれこそが真実だし、心から平和でハッピーに生きられる大きな鍵だからです。
人間本来の生き方は赤ちゃんがお手本♪
心がモヤッとしたら赤ちゃんを見てみましょう。
近くに生まれたての赤ちゃんがいるなら、実際に会いに行き、いなければyoutubeなどでさまざまな赤ちゃんの可愛い動画などを見ることができますよね。
刹那なまでにその瞬間を生きている赤ちゃんを見ると、人間のあるべき姿というか生き物としてのあるべき姿を突き付けられる気がしませんか。
今という瞬間を生き、今の感情を全て味わい、今やるべきことを全身全霊でやること、それが人間本来の生き方なのだと改めて思わされます。
あなたのその行動、ベースは愛?それとも恐れ?
自分が今を生きているかどうかわからなければ、自分の行動のベースが「恐れや焦り」になっていないかを考えてみてください。
過去や未来に焦点が当たっていると、いたずらに恐れたり焦ったりしますし、その感覚をベースに行動してしまいます。
今を生きている人の行動の源は、愛
怖れとは反対に、今を生きている人の行動の源は、愛ではないでしょうか。
先ほどちらりと触れましたが「今」という瞬間に生き続けられる人は、心の中がとても平和で幸せに満ちています。感謝が溢れてきますし、すなわちそれは愛と同じこと。
愛か恐れ、どちらがベースになっているかで、その行動が生み出す結果はきっと全く違うものになってしまうでしょう。
愛か恐れを見分ける方法とは
自分の行動が愛か恐れを見分ける方法は簡単です。
「~しなきゃ/すべき」が基準で行動している場合は恐れがベース。
「~したい」が基準で行動している場合は愛がベースにあると言えます。
頭の声と心(と身体)の声を聞き分ける
また、頭の声と心(と身体)の声を聞き分けることも大切です。
頭の声は、世間の擦り込みから来る不安や恐れから発せられているものが多く、心の声はそれをするとワクワクする様なもので、同時にホッとするような感覚も伴います。
焦りや不安に駆られたら
焦りや不安に駆られて恐れをベースに行動しそうな自分に気付いたら、一呼吸置いて「何も問題ない今」に戻ることを意識してみてください。
過去も未来も幻想なのだとしたら、確実なのは「今」だけ。
深呼吸しながらそれを思い出すことで、現実に向き合う強さを取り戻すことができるでしょう。
また「今!今!今!」と頭で唱え続けるのも、この瞬間を意識し続ける助けになりますよ。
今を生きるのに役立つツール
呼吸法、瞑想、ヨガなど思考ではなく身体に意識を向けると、自分が「今ここ」に存在していることを思い出すことに繋がります。
またそれが難しいなら、日常の中でもっと簡単にできることとして散歩をしたり好きなアロマなどを入れた湯船にゆったりと浸かったりするだけでも、一瞬でも思考から離れて「今ここ」の瞬間の中で寛ぐことができると思いますよ。
「今を生きる」を実践したいあなたに役立つ本3選
『さとりを開くと人生はシンプルで楽になる』 エックハルト・トール著
絶えず思考し続けていてそれらは本当の自分ではないと気付き、それらを客観的に見ることで本当に大切なものが見えてくると説いています。
読み終わった頃には、「今を生きる」ことを妨害しているあらゆるものから開放されているかも?!
『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』 エスター・ヒックス+ジュリー・ヒックス
「引き寄せの法則」について書かれた本の中で、元祖ともいわれるバイブル的な本。
人生の目的は「今、幸せになること」だという、人生の真髄を教えてくれる一冊です。
『聖俗』蝶々著
世界巡礼と銀座クラブ時代の聖×俗、対極を経験した著者だからこそ語ることができる内容が満載!
普段の生活から恋愛に至るまで、現実的に「今を生きて自分と繋がる方法」を落とし込めます。
まとめ
いかがでしたか、あなたは「今を生きて」いますか。
少しでも違和感を感じたり、不安や焦りを感じるときは意識が「今」から外れているからかも。
自分の生活に取り入れやすいツールの力を借りて、今この瞬間からこれを意識してみてはいかがでしょうか。
「今を生きる」ことでネガティブな感情から解放され、心の平和や満ちる幸せを感じることができるので、生きることがより軽やかで楽しくなるはずですよ!
文:mia 構成:さくみ 編集:さくみ
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